「試み」ってなんと読む?「しみ」ではありません。忘れているとヤバいです!
明日は8月9日ですが、毎月9日は、財団法人全日本情報学習振興協会が制定した『パソコン検定の日』です。毎月9日の日付は、検定試験によって判断される「級(きゅう)」とかかっているようです。現在、開催されている検定試験を検索してみると『個人情報保護士』『企業危機管理士』など、比較的認知度の高い検定のほか、『マイナンバー実務検定』『働き方マスター』『インバウンド実務主任者』など、「こんな認定試験があるのね!」と、開眼させられるようなものも登場しています。今後のスキルアップに役立つ、新たな認定試験がみつかるかもしれませんね。
検定といえば「試験」ということで、本日は、「試」「験」という字の入った日本語クイズをお送りします。
まずは、基本中の基本問題から。
【問題1】「試み」ってなんと読む?
「試み」という日本語の、正しい読み方をお答えください。
※中学校で習う読み方です!
<使用例>
「今回のイベントから、新たな試みを導入します。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 試み(こころみ)です。
ほとんどの方が読めたと思いますが…。デジタル化が進み、手書き文字を書く機会が減っておりますので、意外な簡単な漢字表記をうっかり忘れてしまう…という事も起こりえます。「試み(こころみ)」のような常用漢字に関しては、「読めて当たり前。読めないと一般常識が不足している。」と判断されてしまう読み方ですので、ときどきおさらいいたしましょう。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「験者」ってなんと読む?
「験者」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「修験道の行者。」を意味する言葉で、医療の発達していない時代、秘法を用いて加持・祈祷を行い、病気の治癒や除災などの霊験をあやつります。昨今では、ゲームや時代小説等、エンタテイメントの登場人物の職業として見かけたりします。
<使用例>
「私の推しキャラは、この、赤い髪の験者よ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 験者(げんじゃ/げんざ)です。
ちょっと限定的な言葉にも思えますが、名所旧跡、寺社などを巡るさい、この「験者(げんじゃ/げんざ)」という言葉に出会うこともございます。「経験者(けいけんしゃ)」「被験者(ひけんしゃ)」などの現代的な熟語のイメージでは、「けんしゃ」「けんじゃ」と読んでしまいそうですが、日本語や歴史の素養がある方は「験者(げんじゃ/げんざ)」という読み方をご存じです。おごそかな場所で出会いやすい、という特性も含め、正しく読めるに越したことはない言葉ですので、覚えておきましょう。
***
本日は、毎月9日の『パソコン検定の日』のトリビアと合わせ、「試」「験」という字の入った日本語から、
・試み(こころみ)
・験者(げんじゃ)
などについておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/財団法人全日本情報学習振興協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱